2015年5月10日日曜日

5月生活勉強会のご報告

日本に長期間戻っていた人、体調がすぐれず休んでいた人も久しぶりに出席、お客様も1名お迎えして賑やかな会となりました。
今回から生活勉強会はブンダン日本語補習校で教鞭を取る会員と、その補習校生徒の母である会員が参加しやすいように、補習校授業を行うトモダちんぐ事務所内、こひつじ文庫の部屋で行うことになりました。


<日時>   5月9日(土)12:00~14:00
<場所>   トモダちんぐ事務所 こひつじ文庫部屋
<参加者>  会員10名、お客様1名、子ども3名
      
<内容>   
1.讃美歌494番
2.読書 著作集・思想しつつ生活しつつ下より「親と子と」
3.生活勉強 鍋の所持数と使い方を聞き合う、ボタンつなぎの作り方の説明

<集まりの様子>

今回の読書「親と子と」は、大正15年に書かれた文章です。親子の関係は昔から今に至るまで続く大きな課題です。親と子の関係は人類史上永遠の課題と言えるかもしれません。親の言うことに従いさえすれば良いといった古い時代の無責任・無自由な考え方を捨て、親子は切っても切れない関係上、また人類の進歩に対する責任上、互いに真剣な批評や注文を持ち合わせていなければならないと書かれています。
子育て中の人からは、親は次世代の後継者である子どもの「魂の成長」になくてはならない助け手となりたい、親が子どもを育てるという立場ではなく、互いに育て、育てられる関係を築きたいなどの感想が聞かれました。


次に各家庭の鍋類の所持数とその鍋を使って1週間どのような料理をしたかを聞きあいました。今年の生活勉強係から衣服の持ち数調べをしたいとの要望が出たので、そのウォーミングアップっとして身近で簡単にできる鍋を取り上げました。

〜結果〜
大方の人は10個前後を使ってやりくりしていました。一番少ない人は5個でした。料理好きで気に入ったものを集めている、質の良い鉄鍋をどの子に譲るか考えている、結婚以来29年使い続けているなど、良いものを大事に使う思いが聞かれました。


前列中央 結婚以来使っている鍋
次世代に譲りたい鉄フライパン
また、ご飯を鍋で炊いている人が多くいました。鍋帽子®もご飯炊きや煮物、ポトフなどを作るために使っている人も多く、便利なもう一つの火口です。小さなフライパンや鍋の使用頻度が高い人が多く、幼い子どもを持つ人が多いこと、父親(夫)が食事を共にしない家庭が多いこと、夫婦2人での食事など、家庭環境が鍋の使い方にも表れていると思いました。若い人からは、良いものを計画的に購入し次の世代に譲るということに憧れを持ったとの声も聞かれました。



来月は遂に生活勉強係希望の「衣服の持ち数」を調べて皆で見合います!



最後にボタンつなぎの作り方とボタンホールの方法を学びました。
手作りおもちゃ「玉つなぎ」に続き、次は「ボタンつなぎ」に挑戦します。
紙を利用して
針と糸で説明

まずは裁縫の得意な会員からボタンホールを学びました。紙で用意した模型に、実際に針と糸を通して説明を聞きました。縫ってきて頂いた布に各自が1つずつボタンホールを練習してきて、来月見合います。

玉つなぎのスナップボタン付けの応用として、学ぶことになったボタンホール。皆ができるようになり、家族の服を作った時に使える技術にまでなると嬉しいです。